最近誰かに褒められたことありますか。
または、誰かをほめたことありますか。
誰もが言われてうれしい『ほめ言葉』の使いかたと上達法を教えます!
『ほめ言葉』は、人間関係を良くして、相手のためにもなり、自分のためにもなるのを知っていますか。
コミュニケーションでとても大事な『ほめ言葉』ですが、わたしのまわりで言う人が少ないような気がします。
人を褒めるということは、実はとてもいいことずくめなのです。
苦手な人とのコミュニケーションがうまくいくようになったり、初対面の人と親しくなるきっかけになったり、
日常の人間関係がよりよいものに変わるだけでなく、
褒められた方も褒めた方にもよいことがあります。
そんな『ほめ言葉』、ちょっとした努力で上手に言えるようになりませんか♪
ほめ言葉の使いかた
「相づち」でほめる
褒めるといっても「どう褒めたらいいかわからない」とき、よい方法があります。
有名な「さしすせそ」のほめ言葉。
💖 さすが
💖 知らなかったー
💖 スゴイ
💖 センスがいいね
💖 そうなんだ‼
これらの言葉は、ただ「うんうん」とうなづくのと違い、相手のことを認めていることが伝わるほめ言葉です。
まずは、相手の言っていることに「感心した!」「すごい!」という気持ちを伝えればOK。
これらは、日常会話で気楽に使えて便利。ただ、これだけでは、相手をきちんとほめる、には言葉が足りないので、慣れてきたら、次の二つをやってみてくださいね。
「気がついたところ」をほめる
あたり前のようですが、「相手の言うことをよく聞いて、よく見て良いところをほめる」のが理想ですが、なかなか出来ないもの。
もっと気楽に、相手を見て気がついたこと、日頃からいいなと思っていることを言葉にしてみましょう。
髪型でも、服の色でも、いつも元気で明るいことでも、気遣いが出来ることでも、努力していることでも..
限りなくあるはず。
ほめられることは、相手にとって自分をわかってくれて、認めてくれたことになり、うれしいものなんです。
相手が「いやー、そんなことないですよー」と言ったとしても自信を持って言いきってみましょう。
「さしすせそ」のほめ言葉だけ言うよりも、具体的になり相手のこころに響きます。
何もない!と思っても、あきらめないこと。これからお話することをやっているうちに相手のほめるところを見つけられようになっていきますよ。
「話をしながら」ほめるところを見つける
話をしながらほめるところが見つかることはよくあります。
『こんな趣味を持っているんだ!すごい!』
『子供の世話だけでも大変なのにボランティアで困っている人を助けているなんてすごい!』
思ったら、それを言葉にしましょう‼
そのまま言うだけで、相手をわかってあげて認めてあげることになるのです。
それがほめ言葉です。
ほめる相手は、必ずしもよく知った人とは限りません。
仕事や趣味などで初めて会った人にも、会話を通じて良いところを見つけてほめることができます。
ほめらえた相手はあなたにたいしてよい印象を持ち、これからの人間関係に影響します。
ほめるところを見つけたらほめましょう。
『100点のほめ方』(原 邦雄著・ディスカヴァー21)によれば、
その人を知るための質問として
1.好きなことを聞く
2.継続していることを聞く
3.大切にしていることを聞く
の3つを挙げています。
好きなことを聞くことで、本来の性格を知ることができます。
継続していることを聞くことで、相手の過去から現在までの生き方がわかり、
大切にしていることを聞くと、その人の価値観に触れることができます。
これらの質問は会話が広がり、その人のすごいところ、えらいところなど、ほめるポイントが見えてきます。
目的は、会話を発展させることなので、他のどんな話題でもかまいません。
話をしながらほめるところを見つける練習をしてみましょう。
ほめ方の大原則
『ほめる』ときに気をつけることがあります。
せっかくほめたのに、伝わらなかったりすると残念ですよね。
大原則は、
① すぐほめる
時間がたってからほめられてももピンときませんよね。
② 気持ちを込めてほめる
うわべだけのお世辞は言わない。嘘は言わない。気持ちを込めて良いと思ったところをほめましょう。
③ 誰かと比較してほめる
自分がほめられたことはうれしいけれど、もう一人が悪く言われているので、素直に喜べません。比較してほめるのはやめましょう。
ほめられると脳の中はどうなる?
ほめられると、「やる気」「快感」「安心」という幸せな気持ちになります。
理由は、ほめられると脳のなかの神経が刺激されて、幸せホルモンと呼ばれる『ドーパミン』『オキシトシン』が分泌されるからです。
ドーパミンは、うれしいことや良いことが起こると分泌される快感のホルモンで、やる気、運動能力、学習能力が向上します。
一方、オキシトシンは、心を落ち着かせるホルモンで、温かく幸せな気持ちになります。
そのように、ほめられた人は幸せホルモンが分泌されよい気持ちになるのです。
一方、ほめる方にもよいことがあります。
ほめる人は、意識してほめるという行動をすることで、
脳の前頭前野を働かせるため、脳が活性化するそうです。
さらに、ほめた相手が喜んだり、やる気を出したりするのを見て、自分にもドーパミンとオキシトシンが分泌されるのです。
ほめることって、相手のためだけでなく、自分のためにもなるのですね。
人間関係が上がる3大心理
2020年にベストセラーになった「人は話し方が9割」の著者・永松茂久さんは、『人間の3大心理』として次の3つを挙げています。
1.人は誰でも自分のことが一番大切であり自分に興味がある生き物である。
2.本来誰もが自分のことをわかって欲しい、認めて欲しいと熱望している。
3.人は自分のことを分かってくれる人のことを好きになる。
これを聞いてどう思いますか。
自分のことを考えてみても、確かにそうですね。
相手をほめる、ということは、『人間の3大心理』を満足させることになるので、人間関係が上がるのは当然のことなんです。
コミュニケーション方法をむずかしく考えるより、相手のよいところを見つけてほめることで、人間関係がよくなるなんて素敵だと思いませんか。
ほめ方が上達する方法
さて、実際相手をほめようと意気込んでみても、
「ほめるところが見つからない」
と言う人に、よい上達法があります。
毎日、自分の良いところを見つけて声に出して言ってみましょう。
たくさんあれば、たくさん言ってみる。
今日うまく出来たこと、今まで頑張ってきたこと、誰かに親切にしてあげた、誰かを助けてあげた、など何でもいいので、
自分をほめてみましょう。
自分の自慢の持ち物でも、仕事でうまくいったたことでも、
毎日、自分の良いところをどんどん言ってみましょう。
最初は戸惑うかもしれませんが、自分をほめていくことで、良いところ見つける訓練になります。
これは、自分に自信をつける訓練にもなるので、気持ちが明るくなり、ほめる時の説得力が上がります。
まとめ
「ほめられたらうれしい!」
誰もがもつ感情ですね。
最近、わたしがスポーツをしていた時、それを見ていた先輩が、「素晴らしいショット!どうやるのか今度教えてもらおうかなー。」
すごくうれしかったです。
そして思ったのが、「最近、誰もほめてくれなくなったなー」
残念なことに、年齢が上がるにつれて、ほめることも、ほめられることも、少なくなってしまうようです。
もともと日本人は、言わなくてもわかってくれるだろう、という『察する文化』があり、口に出してほめるのが苦手だと思います。
でも、言わなければ伝わらないことって、たくさんあります。
その中でも、ほめ言葉は、言われた人も言った人にもドーパミンとオキシトシンが分泌されて良い結果をもたらせてくれます。
観察をしなくてはならないので、前頭前野が刺激されて、ボケ防止にもなります。
1.まず、「さしすせそ」のほめ言葉から。
2.相手を見て「気がついたところ、いいなと思ったところ」をほめる。
3.慣れてきたら、「話をしながら」ほめるところを見つける。
明日から早速、あなたも相手も幸せになるほめ言葉を使って人間関係をよりよくしませんか♪
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