最近、革靴を履いていますか?
ついつい楽な靴がよくなって、スニーカーばかり履いていませんか?
お出かけの機会が少なくなり、普段履きだけで済んでしまう昨今ですが、
ときには革靴を履いてちょっとおしゃれをしてみませんか。
痛くならなくて、歩きやすい革靴と選び方を紹介します。
年齢とともに楽な靴がよくなって、履くのはスニーカーのような靴ばかり。革靴は下駄箱の奥にしまったまま、なんてことありませんか。
まさにわたしがそうで、外反母趾もあるので靴選びは楽~な方へ突き進んでいました。
都合よくこの数年はスニーカーブーム。
堂々と歩きやすいスニーカーをどこでも履いていけるようになりました。
でも足元ってとても大事で、以外と人から見られています。
特に服がおしゃれでも、足元がきちんとしてないと、だらけた感じになってしまいますよね。
革靴は何といってもおしゃれするための必須アイテム。
「痛くならない革靴」を選べば、どんどん歩けるし、おしゃれ気分も上がります。
革靴を買ってみようかとお店を覗いてみたら、
なんと、昔とくらべものにならない位、靴が進化しています。
革靴でありながら、歩きやすくて、痛くならない、おしゃれな靴がたくさんあります。
今年の冬は、歩きやすい革靴で楽しく街を闊歩してみませんか。
失敗しない歩きやすい革靴ブランド3選
1.アシックス ウオーキング(アシックス)
スポーツ用品メーカー・アシックスが作る歩きやすさと機能性を合わせ持った靴『アシックスウォーキング』シリーズ。
その中の『ペダラ(Pedala)』シリーズは、素足のような軽さと、足をやさしく包み込むやわらかさが特徴です。
クッション性に優れたソールを採用し、スリムでエレガントなフォルムとゆったりとした履き心地を両立。
仕事用からカジュアルまで使える一足です。
2.アキレスソルボ(アキレス)
アキレスが「歩くこと」を前提に作りだした革靴『アキレスソルボ』。
かかと部分に医療分野で使われている衝撃吸収素材「ソルボセイン」、ソールには独自に開発したクッション性の高い発砲ウレタンを使用。膝や腰への負担を軽くしています。
豊富なデータをもとに、足裏のアーチを支えながら軽くてやわらかに包み込む設計に 。
高品質でやわらかい本革だけを使用しています。
3.エコー(ECCO)
エコーは北欧のデンマークに1963年に設立された靴の製造・販売会社。
世界で唯一、牛の皮革から靴を消費者に届けるまで、生産を一元化、早くから環境問題にも取り組んできたメーカーです。
カジュアルからフォーマルシューズのみならず、スポーツ・ゴルフシューズまで豊富に取り揃えています。
北欧らしいシンプルでタイムレスなデザイン、長く愛用できる高い品質は、世界中のファンに支持されています。
エコーのオリジナルのアウトソールは、軽量で弾力性に優れ、ヒール部分は安定性抜群で長時間の歩きも快適。
おしゃれと実用性を兼ね備えたブランドです。
痛くならない革靴の選び方
1.靴選びで失敗する原因
靴選びの失敗のほとんどは、靴の専門家によると
「自分の正しい靴のサイズを知らないから」
が最大の原因だそうです。
よくパンプスがかかとに当たって痛くてバンドエイドを貼ったり、
外反母趾のために親指のつけ根が靴に当たって痛くなったり、
革靴にまつわるトラブルはいろいろありますよね。
痛くなる原因は、
靴の中で足が動いてしまうから、そこが擦れて痛みがでる
のです。
なぜ靴の中で足が動くのか?というと、靴が足のサイズに合っていないからだそう。
靴のサイズは、「23センチ」という表示の『足長』、『足の幅』、『甲の高さ』、『かかとの張り出し具合』など、どれか一つでも靴の形と合わなければ痛みを引き起こすそうです。
「わー、そんなたくさんチェックするのムリ!」
と思った人は安心してしてください。
これから自分の足に合う靴を選ぶポイントを紹介します。
2.試着(試し履き)する時のチェックポイント
👠 「かかと」が合うかどうか
くつ選びで大切なことは、「かかとが合っているかどうか」です。
「つま先」を気にする人が多いですが、「かかと」が合っていないと靴の中で足が固定されず、前後左右にゆれてしまいます。
また、かかとの部分に「ヒールカウンター」という芯が入っていれば、足のアーチの崩れを後ろから靴が防止してくれ、歩くたびにアーチが崩れて足がグルグル動くのを防いでくれます。
試し履きする時は、かかとをトントンと地面に当て、ひもやベルトがあるものは、しっかり締め足の甲を固定します。
歩いてみて、かかとが動かないでフィットしているかチェックしましょう。
よくサイズで悩んだ時に、足が痛くなるのがイヤでサイズの余裕のあるものを選んでしまいがちですが、
ゆとりがあれば履きやすいわけではなく、足が固定されないため靴の中で足が動いてしまい、かえってトラブルになりやすいのです。
👠 革靴のつま先の余裕は、5~10ミリ
靴を選ぶ時、○○センチの靴という『足長』サイズは大切です。
気をつけてほしいのは、
スニーカーと革靴では同じサイズでも大きさが違う
ということ。
革靴では、「捨て寸」というつま先が当たらないように『余裕の空間』があり、スニーカーに比べて大きく作られています。
例えば、スニーカで23センチなら、革靴では24センチ、という具合です。
このようにスニーカーのサイズと革靴のサイズは違うので、試し履きの時は、サイズ違いも試してみてくださいね。
つま先の余裕は、5~10ミリで、「かかと」と一緒にチェックしましょう。
👠 歩きやすさを考えると、かかとと指の高低差は、5~10ミリが理想
やはり紳士靴のかかとの高さが歩きやすいのですね。
靴のアウトソール(靴の裏部分)は、ある程度の硬さとクッション性をもった発砲素材がいいでしょう。
👠 ヒール靴では、ヒール部分が安定感のあるものを選ぶ
ヒールが細くなると安定感がなくなるので、太いヒールのほうが歩きやすくなります。
デザインを優先してピンヒールを履く場合は、会場で履き替えるなど、足に負担のかからないようすれば楽しめます。
👠 こんな靴は避けましょう
● 歩いてみて指のつけ根が曲がらない靴
ファション性のある「厚底でぽっくり下駄のような靴」を見かけますが、蹴りだせないので、歩くととても疲れます。
● かかとのないペタンコ靴
アウトソール(靴の裏部分)が薄くて、かかとのないペタンコ靴は、歩くと足が不安定になり、地面からの衝撃が大きくなるので避けましょう。
革靴はこうして進歩した
革靴の誕生は紀元前と言われ、当時は足を地面から守るために動物の皮を使って作られました。
現在の革靴が誕生したのは15世紀ごろで、木型を使った製作手法が出来てから数多く作れるようになりました。
その後17世紀、ピューリタン革命の指導者・オリバー クロムウェルが、自分の軍隊のために大量の靴をノーザンプトン(イングランド中東部)に発注。
そのためこの地に多くの靴職人が集まり、ノーザンプトンは靴の聖地と呼ばれるようになります。
職人たちは、それぞれ工房を持ち、素材、形、色味にこだわった靴を生み出して、それを貴族が身につけるようになったことから、ファションとして定着していきました。
19世紀には、靴を作る機械の開発が進み、靴の生産は大きく伸びていきます。
この時期多くの靴のブランドが生まれ、イタリアの有名ブランド『サルバトーレ・フィラガモ』もこの頃生まれたものです。
近年スニーカーが普及して革靴を履く機会が少なくなりましたが、
革の持つ質感、履くほどに革が足になじんで歩きやすくなる
など、大きなメリットがあるので、実用、ファション両方でもすたれることなくファンが多く、使い続けられています。
まとめ
歩きやすい革靴の話、いかがだったでしょうか。
革靴は現在も『靴の王様』で、おしゃれはもちろん、実用面でもなくてはならないもの。
特に足元はいろいろな人から見られているので、おしゃれをした時こそ、革靴で最後の仕上げをしましょう。
『歩きやすい革靴の選び方』は、
1.「かかと」の合うものを選ぶ
2.試着の時、自分の足に合った正しいサイズの靴を選ぶ
3.クッション性のある快適なソールと安定性のあるヒールのものを選ぶ
さぁ、革靴を履いて街を闊歩しましょう!