誘いを断れない
まわりの反応が気になって意見が言えない
気を使っているばかりで、不満がたまっていませんか?
自己主張して自分も相手もハッピーになる方法を解説、気持ちをスッキリさせましょう。
気が進まない食事会や飲み会、もう参加したくない恒例の行事..
本当は行きたくないのに、断る勇気がなくてズルズル参加していることありませんか。
まわりからの反応などに、気をつかいすぎて、知らず知らずのうちに心のなかにモヤモヤがたまっているのでは?
ノーと言うにはどうしたらいい?
こんな悩みに対してよい解決方法があるのです。
それは、自分の意見を言っても、相手は気持ちよく受け入れてくれて、お互いいい気分になるという方法。
メディアでも活躍されている医学博士で心療内科医の海原純子先生の講座を聞いてきたので、ここで紹介します。
海原先生がお話したのは、アメリカで生まれたアサーティブな解決法で、
どうしたら気持ちよく自己主張ができ、相手も気持ちよく受け入れてくれるか?という内容。
日本女性のはっきりものを言いづらい原因にも触れながら、わかりやすく説明していきますね。
楽に自己主張するのがアサーティブな解決法
アサーティブという言葉は初めて聞くかもしれません。
「自己主張をすること」という意味で、約70年前にアメリカで生み出されたコミュニケーション方法です。
特徴は、
自分の意見を飲み込むことで我慢したり、一方的に自分を主張を押し通したりせずに、
相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコミュニケーション。
今風に言えば、「わたしもあなたもWIN WIN(ウィンウィン)」になるコミュニケーションです。
そうするための具体的な方法がいろいろ示されています。
ノーと言う時は、
1.迷う、ためらう時は、断る。
2.内容について納得がいくまで説明してもらう。
3.断るとき、言い訳しない、理由をくどくど言わない
4.ごめんなさい、でも..と言わない
自己主張(自分の意見を言うこと)が出来れば、不満が減ってくるはずですが、周りに気を使いすぎるとなかなか出来ませんよね。
次に、なぜ日本女性が自己主張がしにくいのか。
断りたいのにノーと言えない、という例をあげて解説していきます。
日本の女性がノーと言いにくい理由
なぜノーが言えないのでしょうか。
1.相手から承認されたい
● 相手が気を悪くするかも
● 相手に反撃されるかも
● 相手に嫌われるかも
● あちこちから反発が出るかも
これは、自分より周りの都合に合わせた生き方、いつも誰かに認められないと不安、なためにそうなります。
2.日本の社会的風土
●女性はおとなしくして自分の意見を言わないほうがよい
●いつまでも女性はかわいい方がいい
●かわいい、いい子にして、いい妻、いい母、いい嫁が最高の女
そういう社会風土から、知らず知らずのうちに自分の意見をはっきり言わなくなっているかもしれません。
3.日本独特の「ぼかす」文化
●はっきり言うのはよくない
●はっきり言う女性はきつい
日本では、言いたいことをはっきり言わないで、ぼやかした表現で言葉を使うことが多い。
こういう環境の中で、はっきり言わなくてもわかってくれるだろう、という期待からきちんと言わない。
また、人には逃避(逃げパターン)、支配(独裁パターン)、受容(受け身パターン)、妥協(受け身パターン)のタイプがあり、その人の態度に影響を与えます。
ノーという時の4つの手順
では、ノーと言うための4つの手順をやってみましょう。
第1ステップ
迷うときにはそれをしない。
ためらう気持ちの時は、断る。
周りの顔色をみて本当はいやなんだけれど、仕方なく行く(やる)という受け身のパターンをやめましょう。
自分の意志で行動を決めます。
返事は早くして、引き伸ばさないようにしましょう。
第2ステップ
断るかどうか判断するのに、十分な情報や納得する説明を求めましょう。
それが、相手の気持ちを害さないで断る理由を考えるのに重要です。
第3ステップ
断る時、言い訳しない、人や家族をダシにしない、仕事を理由にしない、理由をくどくど言わない
断る時、上記の理由を取り繕って言うこと、よくありますよね。
アサーティブ的には、人のせいにしない、なので、自分はどういう状態なのかを考えてみます。
「わたしは、○○なので行けない」と伝えるのがよいでしょう。
第4ステップ
断る時に「ごめんなさい、でも..」を言わない。穏やかに「わたしは、○○なので..」と言って断る
相手のことを気遣うあまり、あやまる必要もないのに「ごめんなさい」と言うことよくあります。
これも日本の社会風土から来ているのかもしれません。また単に、相手の顔色を見ているだけかもしれません。
英語でも、excuse me、pardon、sorry、など人とのコミュニケーションを円滑にするための言葉があります。
わたしは、必要以上に相手の機嫌をとるのはやめた方がいい、と思いますが、言った人、言われた人、双方気持ちがよくなるなら、円滑油として使ってもいいのでは、と思います。
ここでは、「あやまる必要がないのに、あやまるな。穏やかにノーという訓練をしましょう」という意味のようです。
『ノーと言うための4つの手順』は、今までの自分をみつめて自分の生き方を変えるヒントになりそうです。
自分の意見を言うときの大事な3つのステップ
ノーと言う以外にも「自分の意見や要望を相手に伝えて、聞き入れて欲しい」というような時、どうやったらよいのでしょうか。
まずい話し方では、うまく自分の意見、要望が通らないですよね。
次の3つのステップをやってみましょう。
1.何が起こっているのかを認識。
2. それについて自分はどう感じているのか
3.どのように変化を望むのか
を冷静に考えてみましょう。
相手に何か意見や要望を言うときは、
● 自分が激しい怒りの感情に襲われているとき
● 食事やテレビを見ているとき
● 会社の廊下やお店、通りでばったり会ったとき
は、避けて、
前もって静かに話せる場を設定しましょう。
先延ししない、ことも大事です。
何でその時言ってくれなかったの?と言い返されることがあるからです。
相手が自分の意見を気持ちよく聞いてくれるためには、
自分のこと、相手のこと、両方の状況を客観的にとらえる
ことが、自分の考えが整理され、うまく相手に話すことになり、自分も相手も納得する結果につながります。
訓練が必要と思うかもしれませんが、日常生活でちょっと頼み事をするときに、このことを頭に入れてやっていくと、うまくいくと思いますよ。
まとめ
『自分の気持ちをきちんと伝え、相手も気持ちよく受け入れてくれる』
『嫌な時は、きちんとノーと言い、相手も納得して気持ちよく受け入れてくれる』
それが、アサーティブな解決法です。
理想的ですよね。
意識しないでやっている人、いるかもしれません。。
少しだけでも心がけていれば、自分のこころのモヤモヤが減ってくるはず。
なぜなら、自己主張ができるとストレスが減ってくるからです。
1.自分が認められたいあまりに、相手の顔色ばかり見ていませんか?
2.女は控えめで自分の意見をはっきり言わないほうがよい、という気持ちになっていませんか。
3.返事や意見をはっきり言うことに躊躇していませんか
アサーティブとは、相手を否定したり攻撃的になることではありません。
自分の考えをきちんと伝えて、相手と心地よい、いい関係を築き、自分を抑制しない、しかも周りもOK
ちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、
あなたのために少しずつ、少しずつ、チャレンジしてみませんか。